仕事の合間を縫い、数日で仕上げたバーチャル歌手 Juna のファースト・アルバム「Rhythm of Love」が完成しました。
全7曲から成るこの作品は、R&Bやソウルミュージックを基盤に制作されています。
実際に完成させてみて感じたのは、歌詞の面でまだ課題が残されており、今後さらに学んでいく必要があるということでした。とはいえ、それが直ちに作品の価値を損なうわけではありません。むしろひとつの音楽作品として十分に成り立ち、「消費される音楽」という側面で見れば、その役割を果たしているとも言えるでしょう。音楽の評価が個人の感覚や価値観に委ねられることを思えば、このアルバムを必要とする人がいても不思議ではありません。
楽曲そのものにも、聴くに値するアレンジやメロディがあり、専門的な耳を持たない限り、すぐにAI制作と見抜けるものではないように思います。もちろん注意深く聴けば、音の分離やアレンジの緻密さに粗さは見つかりますが、日常的に音楽を楽しむ多くの人にとって、それは大きな問題ではないでしょう。
そして何よりも、AIによる音楽制作の完成度は日々高まりつつあります。やがてはその圧倒的な量と速度によって、人間のつくる音楽を凌駕する時代が訪れるかもしれません。
「私たちは、いったい何のためにアートや音楽をつくるのか」
この問いは、今も心の中に残り続けています。AIが主導するエンターテインメントの時代は、きっと遠くない未来にやって来るでしょう。それが私たちにとってどのような意味を持つのか、まだ答えは見つかっていません。
ただひとつ確かなのは、私たちが今まさに時代の大きな転換点に立ち会っているという実感です。
どうぞみなさんも、ぜひ Juna の音楽を聴いてみてください。